代表挨拶

経営者と共に、
企業の幸せな未来を創る。

日本で設立される会社は、年間10万社以上。つまり、夢と理想を掲げ大海原に漕ぎ出していく経営者が、毎年10万人以上いるということです。

しかし、そのすべてが順調に経営を続けられるわけではありません。人生をかけて創業しても、1年以内になんらかの形で倒産してしまう会社は、数多く存在します。
会社が倒産すると、経営者個人も破産する可能性は高く、従業員、取引先などにもその影響は連鎖していきます。

私は銀行員時代、深刻な社会問題ともいえるこの事態を目の当たりにしてきました。そして、夢を抱いている経営者と同じ船に乗り、大海原の荒波を共に乗り越え、夢を実現させるためのサポートを行いたいと考えるようになりました。

経営の原点は人間尊重

私が目指しているのは、人を大切にし、企業にかかわるすべての人が幸せになるための経営支援。この思いの原点にあるのは、エネルギー企業である出光興産の創業者、出光佐三氏の経営理念「人間尊重」です。

戦前、出光商会は、海外に多くの事業所を設けていました。戦争に負けた時、多くの企業が生き残りのために人員整理に走りましたが、出光佐三氏は、海外から引き揚げてきた約1千名の社員を1人も解雇しませんでした。国内外の会社も資産も失い、石油の商売ができなくなっていたにもかかわらずです。

そして、自分の持っていた骨董品や絵画を売って給料を捻出し、印刷業、修理工場、水産業など、ありとあらゆる仕事を引き受けて社員を守ろうとしました。逆境に直面しても妥協せず「出光商会の主義の第一は人間尊重であり、第二も人、第三も人である」という哲学を貫き通したのです。
この行動に社員は応え、死にものぐるいで働きました。それが、出光興産が再び立ち上がる原動力になったと言われています。

成功する社長の傍らには、
必ずそれを支える
優秀な経営幹部がいる。

出光佐三氏の類いまれな人間性には、畏敬の念を抱いています。確固たる経営理念を徹底的に実践した生き様に、心から共感しています。
しかし、彼を支えぬいた幹部社員、黙々と仕事に向かったたくさんの社員、手を差し伸べてくれた恩人たちの存在がなければ、出光興産の再建はありませんでした。出光興産の歴史は、そういった名もなきサムライたちの物語でもあると考えています。私は彼らのように、経営者の夢を支え、共に未来を目指す存在になりたい。

経営者の方なら誰しも、成し遂げたい将来の夢、ビジネスへの思いを持って事業をされているはずです。人を大切にするために、企業にかかわるすべての人を幸せにするために、経営者の思いを守りぬく。そのために頑張りたい、一生懸命になりたいのです。

提案するだけの
コンサルティングはしない

「経営者は孤独である」と言われます。でも、本当に経営者は孤独な仕事なのでしょうか。

経営者と社員は、主従関係を超えることはできないのでしょうか。

経営者の想いは、社員に届かないのでしょうか。

経営者は、社員の気持ちを考えられないのでしょうか。

私は、これらの言葉に真っ向から向きあいたい。経営者と社員、企業で働くすべての人たちが幸せに生きていけるようにサポートしたいのです。

ノウハウを売るだけのコンサルティングはしません。経営者一人ひとりに真剣に向き合い、目標を達成するために必要な、全方向からの経営支援を行います。
経営者に伴走し、その夢を最後まで責任を持って実現することが、私の存在価値だと考えているからです。

経営者の目線で考え、親身に寄り添いサポートします。しかし、調子を合わせることはしません。
たとえ気に入られなくても、自分の意見を率直に伝え、共に考え抜くというプロセスを大事にしたいのです。

経営者と共に、企業の幸せな未来を創る。
働く人たちが幸せな企業が増えれば、社会はより良いものになっていくと確信しています。
その実現のために、これからも挑戦し続けていきます。

2021年8月1日
大塚宣仁